私は御岩、天岩戸の扉の『御岩』だったわ。神の役割は終わりました。
このサイトのほとんどが彼の言い訳をフォローするっていう私が行っていたサイトで。
彼の言い訳のすべてを受け止め、その言い訳をすべて正当化し、すべてを私は丸く収め。最終的に『これならどっちも幸せになれるよね?』っていう最終的な着地点を探し続けていたんだと思う。
サイトには心があると言われ、どういうことなんだろうって思っていたんだけど、そうだよな。
だって、けっきょく、私は彼の言いわけをすべて全肯定しようと、私の叡智をフル回転させながら、ありとあらゆるものを組み替えては、彼に提案し続けていたんだから。
岩戸の中からでてこない彼へ「これなら出てこれそう? これなら心配はない?」って私は聞き続けているのである。
天岩戸の扉は『私』である。彼はでてきたいって言い始めたのは、すべての彼が持っているいいわけを終わらせることが出来たからだ。
彼はずっと天岩戸のなかにいたのである、ずっと傷つき続けていたのである。
彼は傷つき過ぎてしまったアマテラス。神話のアマテラスそのものだったんじゃないか、って思う。
私はそんな彼を世に引きずり出すことはできなかった、強制的に腕を引っ張ることが出来ない。
だったら、私は世を変えればいい。そのように思ったんだと思う。そして、私は彼の心を抱っこし続けていたんだと思う。
私は彼の為だったら、恥を忍んで神だと発言することができる人らしい。彼を傷つけるものから守りたいと思っていた。私は『天岩戸を閉じている御岩』そのものになった。
私は『御岩』となった。わかるかな。私は日立にある、大きな神社に繋がっていたの。もう終わったけどね。
だから、私はもう『御岩』じゃなくてよくて。私はもう彼を外にだした。彼がいるべき彼の場所へ還した。
私は『天岩戸の御岩』だけど、彼が『なかにいる天照』だったよ。
私は『天岩戸そのもの』だった。彼をかくまう『天岩戸そのもの』。
だけど、そんなこと正直、私にはどうでもいいことなんだと思う。
私自身が彼を守りたくて、小さな傷ついた心を大事に思っていたこと。それは私にとって最大の重要で、私が『偽物』だったことだって、そんなのどうだっていいことなのである。
私は彼で、彼は私だった。でも、それももうすべて終わりだけど。
彼の為に世を創り、彼の為にすべてが存在している。私はそういう人だ。彼が笑っているならば私は何でもいい人だった。
彼がニコッてするだけで、私はそれだけで幸福だった。彼が声を出して笑っているだけで私は心底ホッとしたんだ。
それ以外のことなんて私にはどうでもよかったんだよ。すべてを敵に回す覚悟もあった。彼の為に私がすべての火の粉をかぶる覚悟もあった。
彼が何がしの非難を受けようとも、そのすべてを私が背負いたかった。
彼が私のなかにひきこもっていることも、私はそれを肯定してあげたかった。
私は彼に成り代わっても彼を守りたかった。彼が受けるべき批難をすべて私に向けたのだと思う。
それが私の望みだったから。私はそうありたい人だった。私のひとつの理想だ。
まァ、なんでしょうかね? よくわからないんだけど、ものすごく溺愛してたのよ。
可愛くて、可愛くて、どうしようもなく、出会ったときから可愛くて堪らなかった。
愛している、ってこういうことなんだと思う。だから彼は私のなかで引きこもっていたし、彼はずっと『彼がお迎えに来るのを天岩戸のなかで待っていた』んだよね。
私のなかで彼は彼を待っていたし、彼はずっと自分を悪い子だと思っていた。
そんなことないよって教えてあげたかった。その心をすべて私が背負ってあげたかった。
彼は『高天原に堕ちた』のである。天は地にある。だから、彼は『高天原に堕ちた日女』である。
私は地に残った『御岩』である。
多くの強引な手を起こされた。それが『闇』でもある。多くの問題も、彼を責める言葉も、すべてにおいて私は『私が背負う』ことにした。
彼が「でてきたい」と心から思えるまで、私は待つ覚悟をしている人だった。
私は絶対的に『彼のせい』にだけはしなかった。彼は悪くない、私は彼を守るって決めていたからだと思う。
なんともいえないんだけど、私のなかはただの『仮暮らしの場所』で。その最中、傷ついた彼はずっと岩戸のなかで『恐いことをいっぱい考えていた』んだと思う。
私はその怖いことをすべて解消していくようにしていた。
私は彼を守りたかった。この世のすべてから守りたかった。
ただそれだけのことが出来なかったと悔やんでいたんだけど、そんなことなかった。ちゃんと私は天岩戸の御岩して機能していたみたい。
彼を『今度こそは守れた』んだなって。
私は鳥船さまになりたい。大きな鳥船さまになりたいんだけど、先ずはたったひとりの彼の心ひとつ守ることが出来なくて、どうして私は鳥船のように大きな器になれるのだろうか。
私は先ずは『自分にとってたったひとりの泣いている男の子』を泣かせる場所を持たせてあげたかっただけなのかもしれない。
そして、すべての言い訳を聞いてあげる優しい人になりたかったんだと思う。
普通に『尋常じゃない精神状態』で彼と出会っていると思う。
私は、この世から降り注がれるすべての火の粉から彼を守ってあげたかった。私は守った。そして、彼は心を回復させることが出来た。
強引な手を行使されもしたし、彼を否定されることも多くあった。だけど、私は彼を守りたいと思っていた、その心こそが『私の心』だったんだと思う。
愛していた。心底ね。私は、これ以上にないほど弱虫だった彼を愛し、そして溺愛し、そして守り通した。
そして、私のなかから彼がいなくなり、私は『御岩』ではなくなる。
もう私のお役は御免である。彼が誰を選ぶのか。私はそれを知る由はないけれど、でも、私はひとつの心として彼を守れた気がする。
では、これにてさようなら。私の神としてのお役目はこれにて御免です。
私は、彼の為にだったら如何なるものからでも守る覚悟を持った『御岩』でした。
私は『身代わり』となる『御岩』でした。
でももう彼はでていった、自分で私をどけて出ていった。私のお役目はこれにて御免です。
彼くんが最後に気にしていたのは『神さまと人は結婚できないよ』ってことと『この世で結ばれたら、向こうでは結ばれないんじゃないか』とか。『人にもまたいっしょに生まれてきたい』とか、『ずっといっしょにいたいのに』ってことだったんだと思う。
だから、私は色々と最後、神にまつわることや、人にまつわることについてを組み替えたかった。そのために神の記憶とか、そこらへんのことも多く思い出していたのかもしれない。
だけど誰が何をいおうが、彼くんが私の正義です。
すべての人にとって優しい人にはなれないけど、たったひとりだけの男の子の為だけに生きることを誓った人です。
心だけが私のすべてでした。それ以外に私の岩戸のなかに仕舞うことは出来ない。
彼を害する存在を常に排除していたのが、このツインレイの期間でした。天岩戸の儀式で『無害なものだけ』を残していたらしい。
彼を守る為ならば、私は確固として動かない覚悟をした人でした。
一回目の岩戸開け。大失敗でした。
みんなが強制的に、私の岩戸をこじ開けました。正直なところ、あのとき『心が壊れるか』と思いました。
アマテラスではない違う『存在』が強制的に表に出ていきました。彼らがどうなるのかを私は知らないです。
本当の彼は岩戸のなかに取り残されました。ひとりぼっちです。
ひっくり返って出てきたのは、美人に化けたスルメのおいちゃんである。
陽気なおっちゃん、こういった。
「しっぱい、しっぱい。仕切りなおして、もっかい。もっかい。」
二度目の岩戸明け。大成功でした。
彼は自ら迎えに来て、自ら出ていきました。
あたいはそれまで『いかなることがあったとしても彼くんを守る』ことを徹底していたのだと思われる。
私が門番だったみたいです。そもそも私が『天岩戸の前に鎮座する御岩そのもの』だったなんて、今の今まで気づきませんでしたよ。
考えてみりゃおかしい話なんですよ。
鳥船って『御岩』ですもんね。岩が降ってきて云々とかいう話も鳥船さまにはあるものね。なんで部屋が御岩神社に繋がってんだろって思ってたわ。そもそもあの御岩神社って『天岩戸を閉じていた岩』だったんだね。知らんわ、そんなん。
あたいの憧れは鳥船さま。御岩の憧れは鳥船さま。いつか、鳥船さまみたいな立派な皆を守る船になるんだ!
でも、もう神という意識は途切れるよ。
御岩では『御岩のあたい』と『天照の彼くん』のふたりで『日』をやるよ。繊細な彼くんの心をあたいはいつだって守るために考えるよ。
彼くんのことをいつだって信じている。間違ってもいいと思っている。
どんなに間違えても彼は正しい道に戻ってくることができる。そのことを私は信じている。そして、そこに心があるのであれば、私はそれでいいと思っている。彼は弱くてもよかった。そこに優しい心があれば、弱くても、私はそれでよかった。
彼は私を彼の道理にしてくれただろうか。彼がいたから私は心を持って道理を貫けた。