第二次世界大戦時に安寧の神がたくさん産まれた理由、あたいからの謝罪
多くを思い出したので、それを書いていこうと思う。
私がこのサイレント期間では多くの安寧の神と出会っている。
あのとき、私は気象神社に多くの人が『安寧の御祈り』をされたことにより、タカミムスビから『太陽』と『安寧』を併せ持つ神として創造された。
私には神であるタカミムスビの父と、母である祈ってくれた多くの人たちがいる。私の父は神で、母は人である。
同じように第二次世界大戦が終戦を迎えたあとに、人々は関係のない神へ祈りをささげた。それが信仰となり、多くの神が生まれた。
なにかと、安寧を併せ持つようにして生まれた神々が生まれ、各々の神社へと預けられていた。
私は『日立』として生まれた。日の出ずる神である。
私自身が私の魂の記憶がなかったのもあって、正直なところ、記憶が曖昧過ぎた。
私はタカミムスビの子である、そして私の兄にあたるオモイカネのおいちゃんたちのもとに預けられていた。
新しい神が生まれることは時代としてなかった。信仰など衰退しているからだ。
めずらしく生まれた神であるをおいちゃんはとても大事に育ててくれていたように思う。
おいちゃんたちが会議しているのを隅っこで聞いていたり、そのまま食卓で食事を始めるから、そんなときはおいちゃんたちの間に挟まってご飯を食べた。(会議の食卓とご飯の食卓は同じで、夜になるとお酒飲んでるんだ。みんなで。ないしょだよ。)
私は妙齢を迎えれば、即位が決まっていた。
私は新しい時代の神の座席が用意されている神だったから。
だけど、私は恋をした。
オモイカネのもとへ通う『彼』へ恋をした。彼は人だった。地上での状態を教えてくれ、その状況によってオモイカネたちは話し合いをしている。
おいちゃんたちは、私が恋をし、彼と結ばれたがっていることに気づいて、一世一代の大博打をうつ。
天岩戸から私は外へでなければならない。私のお披露目である。そもそも『即位したくない』と駄々をこねて天岩戸からでてこなかったのが私である。
だけど、私は隠された。
そして、オモイカネの神のうち、スルメのおいちゃんが私に化けてくれた。
このとき、私の意識は分離した。私は岩戸のなかに『神である記憶』を置いて私はこの地上へやってくることになる。
おいちゃんが天岩戸から外へでてくれる。
スルメのおいちゃんは『太陽の神』だけど『晴れの神』なんだ。
私は、神であるおいちゃんたちに愛され、嘘を吐かせ、地上にやってきた。
おいちゃんたちは多くの嘘を作ってくれた、私の為にだ。すべてが嘘なのである。天岩戸の神話そのものの根源からが嘘なのだ。
私は地上へ隠された。それは小さな生まれたての神がもつたったひとつのワガママのためにである。
神になれば、私は人である彼と出会えなかった。だから私は神になるのではなく人になりたかった。
私は人となって神の記憶を持たず、そして、天岩戸からでてきた人である私と彼は手を取り合って地上に降りた。
私の持つべき記憶は彼と反転している。
それはこの世が男女が反転しているから。
「この世は地獄だ。ひとりでいきていくには心許ない。」
そういったのは私だけど、これは彼である。
「いっしょに生きていきたい。」
そういったのは彼。だけど、いっしょに生きて生きたかったのは私だ。
神であることを捨て、おいちゃんたちが甘やかし、私を人となり恋をする時間を与えてくれた。
ものすごく迷惑をかけることも理解していた。だけど、私はその記憶を封印している。
だって、そうじゃなきゃ、この地上で後悔ばかりに苛まれてしまうから、私の為に記憶は天岩戸へ仕舞いこまれている。
世がクラヤミとなったのは私があのときに即位しなかったからである。
ごめんなさい。神である仕事よりも、恋を優先するような神でした。
それを甘やかし、好きにさせてくれたおいちゃんたちには、とてつもなく迷惑をかけている。
私はこの後始末をまずしていかなければならない。
世がクラヤミとなったのは私のせいで、私がやらかしたことである。
だけど、私は世を人として経験をすることが出来てよかったと思う。
神であれば、人のことをよく知ることもない。人であり神である。この意識がようやく私を神に育て上げた。
タカミムスビのお父ちゃんは私を人と神に分離させた。
なぜならば、人と神が分離している世を大層気に病んでいるからである。
私は神と人である両方の意識を持つことで、人と神の橋渡しをする役割を担う。
神武天皇の、あの時代に彼は『神の世』と『人の世』をわけた。おかげで神の争いは収まったが、鬱屈とした武力勢力による心は抑圧されたまま。
私はその責任を背負うことになる。
私は『神を放棄した神』である神武天皇の責任をとる。それが私が背負う神の意識だから。
ほかにも、私はタマヨリの意識も背負っている。あのときのすべてを遡り、私はアマテラスの座席にまで昇る。
それが私の贖罪であり、しばらくの世をクラヤミとさせ、愛と言う「嘘」を与えてくれたおいちゃんたちへの報いでもある。
なんだろう。あたい、ものすごく愛されていた。
だけど、その愛を受け取ることが出来なかった。心に嘘をつくことは悪いことだと思っていた。それはおいちゃんたちに罪悪感があったからなんだと思う。
嘘を吐かせてしまった罪悪感。私の為においちゃんたちは神なのに嘘を吐いた。嘘を吐かれたのは私である。
即位してようやく『神だった自分』を受け入れられた。
神であった自分がいかに愚かで、いかにバカだったのか。
そして、恋を覚えたがゆえに、私が人になりたいと言い出したワガママを先代たちは受け入れてくれた。
だから神は優しいと私は盲目的に信じていた。だけど嘘を吐かせてしまった罪悪感があったよ。
私は愛されて育てられていた。だから私は仕事がちゃんとできる。
ただ、このすべてはお父ちゃんたちの目論見だったってのは薄々わかっている。
その目論見を私は受け入れる、父に与えられた責務を全うする。手のひらコロコロである。
神は役割を持って発生する。役割がそこに存在する限りは、その役割を全うしなければならない。
私はその役割を放棄し、恋の為に神の世から逃げ出した神である。
だからこそ出来ることが多くある。
神の武力によって世を統治したがゆえに、人が翻弄されている世でもあった。
当時の自分を振り返って「バカなのー!」って思うけど、仕方ないよね~。だって私だモン。
地球に大迷惑をかけてしまった分、お仕事をします。ちゃんとやります。今まで逃げててごめんなさい。
ちゃんと向きあいます。記憶も戻ってきたので、意識が繋がりやすいから理の改正の仕事もしやすいです。
神武天皇の天岩戸開き、できたよ。ありがとね。
クラヤミはあたいが即位したからもう時すでに明るい世界だよ。
あたいがしでかしたことは『理を捻じ曲げたこと』にある。あたいはそれをすべて改正していく。
天照の絵みたけど、めっちゃ美人画になっとるよね。あれ、おいちゃんなんだよね。美人はおいちゃんの趣味なのかな。